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トランスレスラジオは電源トランスを用いないため、安価、軽量化が図られるそのため終期の５球スーパーラジオはほとんどこのタイプとなった。交流１００Vの単一電源で真空管を働かせるため、これに適した真空管を用いることになる。

トランスレスに用いる真空管 真空管はトランスレス用に作られたものを選ぶヒーターを直列に接続し用いるため、その合計電圧が電源電圧になるよう選ぶヒーターを直列に接続するためヒーターの温まり時間に差があると温まりやすい球に無理がかかる。したがって同一メーカーの球を可能な限り使用するのが寿命の点で望ましい。また球の抜き差しは球が十分冷えてから行うこと。

周波数変換	中間周波増幅	検波・低周波増幅	電力増幅	電源整流
12BE6	12BA6	12AV6	35C5	35W4
12BE6	12BD6	12AT6	30A5	35W4

メーカーの違いによる外観の違い

12AV6 左より東芝、マツダ、シャープ、RCQ,三菱、ナショナル

35W4 左よりマツダ、三菱、フタバ、日立 ヒーターの接続順

３５Ｗ４はヘッド、１２AV6はハム防止のため一番アース側、12BE6もハムを拾いやすいため12AV6の次、35C5と12BD6はどちらでもよいが35C5の方がハムに鈍感なのでヘッド側。

注意トランスレス方式は電源部が違うだけで、他はトランス式とほとんど変わりは無い。ただしシャーシに電源１００Vがつながれているため、感電しない様注意が必要。